ゴルフ会員権を高価売却する方法

ゴルフ会員権売却

ゴルフ会員権の基礎知識

「ゴルフ場へ行かなくなった」「会員権を相続したがゴルフをやらない」などの理由が、ゴルフ会員権を売りたいと思うタイミングかと思います。

ゴルフ会員権の売却は人生のうちに1度ぐらいなので、ほとんどの方が売却方法について知りません。

ゴルフ会員権を売るなら少しでもお金を手元に残したいと思うのは当然です。そこでこの記事ではゴルフ会員権のなるべく高く利益を得るポイントから、売却時の流れ、売却後の確定申告について要点をまとめています。

1.ゴルフ会員権を売りたい

名義書換料相場

ゴルフ会員権を売却するとは、第三者に権利を譲るということです。

一般的には、ゴルフ会員権業社に依頼をして、買い手を探して売るという流れになります。

売却した方が得をする可能性のあるゴルフ会員権のポイントは4つあります。

取引相場が預託金の金額を上回っている会員権

売却金額

会員権の相場が、預託金の金額を上回っている場合は、退会して預託金の返還される金額より売却してしまった方がて残りの金額が大きい可能性があります。

取引相場はインターネットで「○○カントリー相場」「〇〇カントリー会員権」と検索するとおおよその金額を知ることができますので、預託金の金額と相場の金額を見比べればすぐにわかります。

預託金の返還金額や据置期間(すえおききかん)とは関係なく、単純に取引相場が高ければ売却するのがおすすめです。

>>>預託金について

預託金が返還される一定の期間を満たしていない会員権

据置期間

ゴルフ会員権の預託金の返還条件には一定の期間据え置かなければならない、据置期間(すえおききかん)というものが存在します。

据置期間とは=年間費を払い続けなければならない期間と思ってください。

なのでライフスタイルの変化や転移などの理由で、ゴルフ場へ行くことが出来なくなりかつ、据置期間が満了していないゴルフ会員権についても年会費を払い続けるよりも売却した方が良い場合があります。

相続したがゴルフをしない方の会員権

ゴルフ会員権相続

ゴルフ会員権を相続したがゴルフをしない方の会員権は、ゴルフをしないにも関わらず年会費が発生してしまいますので早めに売却することをおすすめします。

ゴルフ場の年会費は、1年間分を一括で払う制度になっている場合がほとんどなので、年度の開始時期より前の3月までに売却をするのがベストなタイミングとなります。

株主会員制の会員権

ゴルフ会員権の種類に株主会員があります。

文字通りメンバーが株主となっているので預託金がありません。そのためゴルフ場へ返還してもほとんどお金にならないので売却した方がいいです。

株主会員は、株券が会員権の証券になっており1株5万円と言った額面が掲載されているものもあり、株主会員権制のゴルフ場は歴史のある名門ゴルフ場なのでその額面でゴルフ場に買い取ってもらうより市場で売却する方が良いケースがほとんどです。

売った方が良い可能性のあるゴルフ会員権の条件をは以上です。

  • 取引相場が預託金の金額を上回っている会員権
  • 預託金が返還される一定の期間を満たしていない会員権
  • 相続したがゴルフをしない方の会員権
  • 株主会員制の会員権

こちらに該当するゴルフ会員権はゴルフ会員権業者に相談して売却の手続きを進めてみてはいかがでしょうか。もちろんこちらに該当しないものでも売却してどのぐらいのて残りがあるのかを相談するだけでもOKです。

次に売却後の手残りを少しでも多くするためにゴルフ会員権を売却するおすすめの時期について説明していきます。

2.ゴルフ会員権売却する一番いい時期

ゴルフ会員権を売却する最もおすすめするタイミングは2月前までです。

なぜなら、年会費の支払い請求が3月にしているゴルフ場が多いからです。

年会費は大きな出費となってしまうため、せっかくの利益を減らしてしまいます。

ゴルフ場の年会費は、1年間分を一括で払う制度になっている場合がほとんどで、年度の開始時期3月までに売却をするのがベストなタイミングです。

ゴルフ会員権を業者に売却をして買い手が見つかるのがおおよそ1ヶ月ぐらいとみてください。よって1月に売却を業者に伝えて2月中に買い手が見つかり売却するという流れです。

売却に必要となるゴルフ会員権の証券を紛失してしまっている場合、再発行手続きに時間を要するのでその期間も含めて売却時期を予想してください。

売却時の必要書類については、次の章で説明しています。

3.売却手順

会員権を手放すには、売却するか退会するかの2つがあります。

  1. 売却する
  2. 退会する

退会するとなったら該当のゴルフ場へ連絡をしてください。

売却するとなったらゴルフ会員権業者へ依頼します。売却手順について具体的に説明していきます。

売却した方がいいのか?退会した方がいいのか?わからない場合、「どちらが自分にとって利益が残るか?」をゴルフ会員権業者へ相談をしてみてください。

ゴルフ会員権の売却の手順は次項です。

1.ゴルフ会員権業者を探す

2.ゴルフ会員権業者に依頼する(手数料5万円〜)

3.必要書類の準備

4.募集をかける

5.買い手が見つかり次第売却実行

6.入金され終了

具体的な対応と要点をまとめていきます。

1.ゴルフ会員権業者を探す

ゴルフ会員権業者をインターネットでまずは探します。

金額が大きいことが予想される場合はリアル対面を希望される方も多いので、お住まいから近い業者にする方が多い傾向にあります。

2.ゴルフ会員権業者に依頼

相性が良いと感じたゴルフ会員権業者に売却依頼を出します。

会員権の総額取扱手数料が250万円以上の会員権価格の2%、会員権価格250万円以下の場合一律5万円〜です。

  • 支払い方法(クレジットカードや電子マネーは可能なのか)
  • 支払い期限(いつ支払いが発生するのか)

支払う方法や時期についても明確にしておきましょう。

3.必要書類

ゴルフ会員権を売却する際の必要書類は次項です。

預り証券

ゴルフ会員権は証券のようなA4サイズぐらいの紙が実物としてあります。もし紛失してしまっていた場合はゴルフ場へ依頼をして再発行をすることができます。株主会員の場合は株券となります。

ネームプレート

ゴルフ場のロゴが入ったネームプレート。箱に貼っていることが多くキーホルダーのような大きさです。

帽章

帽章はエンブレムのようなデザインをしていることが多いです。

会員証

会員証はクレジットカードの大きさです。

印鑑証明

印鑑証明はマイナンバーカードがあればコンビニで取得することができます。1枚10円かかります。取得して3ヶ月以内のものが必要となります。

マイナンバーがない場合はお近くの役所で発行してもらいましょう。有料です。

住民票

住民票はマイナンバーカードがあればコンビニで取得することができます。1枚10円かかります。取得して3ヶ月以内のものが必要となります。

マイナンバーがない方はお近くの役所で発行してもらいましょう。有料になります。

4.募集をかける

会員業者への必要書類の提出がすみ確認次項が納得できれば売却募集が始まります。

5.買い手が見つかり次第売却実行

人気のゴルフ会員権の場合は、募集をせずとも既に買いたいといったユーザーがいる場合もあります。

このように買い手がすぐに見つかる場合もありますし、なかなか見つからなくとも1ヶ月ぐらいで買い手が見つかる場合がほとんどです。買い手が見つかってから売却までは1週間〜2週間前後で完了することが多いです。

募集をかけている期間も年会費の支払いが発生するので注意してください。

6.入金され終了

買い手が見つかり、売却金額に納得すれば無事に売却となります。入金を待ちましょう。

ゴルフ会員権の売却手順は以上になります。

業者を通さずに個人間で売買する方法

メルカリ2
画像出典:メルカリ

稀にですが、会員権業者を通さず個人で売買をする方も中にはいます。

身近に「欲しい」と言っている人がいる場合や、メルカリなどで出品されているのをみて、同じように売りに出してみたい、という理由があげられます。

業者に払う手数料5万円が浮くことが唯一のメリットですが、デメリットも理解しておきましょう。

ゴルフ会員権の個人間で売買する場合に起こるデメリットは次項です。

適正価格での売買が難しい

相場に詳しくないので適正価格にならず損をしてしまう可能性があります。

さらに、買い手が既に決まっている場合、オークション形式での売却額設定をすることが出来ないのでこちらも損になってしまう可能性となります。

売買できないゴルフ会員権かどうか確認できない

ゴルフ会員権の中には売買できないものもあります。

例えば、年会費未納・既に除名されている・譲渡禁止といったものですが、これの確認方法がわからず詐欺にあってしまう可能性もあります。

実際に「購入したのに入会できなかった」となると大きなトラブルになってしまいます。

売却時のゴルフ場へ提出する書類の確認が難しい

売却する際にゴルフ場へ提出する売手の書類・買手の書類が複数必要です。

会員権の売買に慣れていないと単純に面倒で難しいです。

署名の場所や実印や認印の場所などを完璧に理解していなければいけません。

入会条件の確認が難しい

ゴルフ会員権を購入しても入会条件を満たしていなければ入会することができません

紹介者必須のゴルフ会員権の場合、売手は紹介者になることが出来ないため、紹介者となってくれる別の人を探さなければならなくなります。

税金の処理

売却すると譲渡所得税がかかります。

会員権を売却して利益が出た場合、その利益に対しての所得税を払わなければなりませんので、売却した次の年には確定申告が必要になります。

ゴルフ会員権の場合、保有年数によってその支払う税額が変わったりと特殊です。

ゴルフ会員権の売却手順と個人間での売買方法について解説は以上です。

個人売買の面倒さを考えれば業者へ依頼することをおすすめします。

4.ゴルフ会員権の売却で利益を最大にするポイント

売上最大ゴルフ会員権

ゴルフ会員権を売却したときの利益を最大限にしたい時のチェックポイントをまとめます。

  • 年会費の支払い時期がいつか(ゴルフ場へ確認)
  • 退会した場合の返金される預託金がいくらか(ゴルフ場へ確認)※預託金は売却時は返還されません
  • 返還される預託金よりも売却金額が高いか低いか(ゴルフ会員権業社へ確認)
  • 預託金の据置期間(ゴルフ場)が満了かどうか※預託金は据置期間がすぎていないと返還されません
  • 支払う税金(売れた場合、譲渡所得税が発生する)

あらかじめリサーチをしておけば、知らずに売却をしてしまうと損をしてしまうことを回避することが出来ます。

5.ゴルフ会員権業一覧

相続必要書類

売却を依頼するゴルフ会員権業者をどう選べばいいのかについて要点をまとめます。

ゴルフ会員権業者によって会員権の売却価格が大きく変わるということはありません。

手数料も差もどの会社でも変わらないため、得意なエリアとサービス内容で選ぶことをおすすめします。

バブル以前から創業している業界歴の長い会員権業者は、顧客数も多く信頼ができるケースが多い効率よく高値で売却することが可能です。

ゴルフ会員権会社は関東約150社、関西約50社あり多くありますが、特に人気の会社を表にしました。ゴルフ会員権を売る際には参考にしてください。

※順不同

ゴルフ会員権業者 エリア/サービス
TKゴルフサービス 関東、甲信越地方、静岡県が得意
2017年設立
PGM推奨
無料相談あり
本店東京都世田谷区深沢4丁目7番27号
日本ゴルフ同友会

国内47都道府県
創業63年老舗
無料見積もり
PGM推奨
本社名古屋市中区
東京支社中央区京橋
営業所名古屋中区栄

桜ゴルフ 国内47都道府県
創業54年老舗
無料見積もり
ローン有(オリコ)
本社東京銀座
伊勢丹新宿店
日経ゴルフ 関東が得意
関東ゴルフ会員権取引業協同組合加盟
2017年設立
場所千葉県船橋
ゴルフ行こうWEB 国内47都道府県
ゴルフダイジェスト運営
PGM特集
SNS発信
東京本社港区新橋
大阪支社梅田
住地ゴルフ 関東、関西、中部エリアが得意
創業54年の業界最大手
全額返金保証制度あり
東京:恵比寿
大阪:大阪府大阪市北区堂島浜
名古屋:愛知県名古屋市中区錦
明治ゴルフ 国内47都道府県
創業47年の老舗
無料相談
東京都新宿区新宿3丁目

ゴルフホットライン 国内47都道府県
税金、ローン、確定申告のシミュレーション可能
全額返金保証制度あり
2023年の取引件数1114件
本社:東京都豊島区池袋
支社:大阪府大阪市中央区道修町

西日本ゴルフサービス

福岡を中心に九州・山口県が得意
昭和39年創業の老舗
本社:福岡県福岡市中央区天神

日本橋シントクゴルフ

関東圏が得意
本社:東京都中央区日本橋本町

三和プランニング株式会社

国内47都道府県
創業30年の老舗
本社:東京都中央区日本橋

昭和ゴルフサービス

関東圏が得意
創業54年の老舗
本社:東京都千代田区内神田

ナニワゴルフ

関西圏が得意
創業44年の老舗
ローンあり
本社:大阪市中央区北

エービーシーゴルフサービス

関西圏が得意
本社:大阪市中央区上汐

6.ゴルフ会員権仲介業者のトラブル事例

残念なことに、ゴルフ会員権仲介業者の中には悪徳な業者が過去ありました。そうした悪徳業者の被害に遭わないために、どの様なことに気をつけた方が良いかあらかじめ知っておきましょう。

説明がされない

ゴルフ会員権は基本的に独特な仕組みなので説明がどうしても多くなります。それをいかに丁寧にわかりやすく伝えようとしない業者は、気楽だし、めんどくなさそうである意味好印象を抱くかもしれませんが、不誠実とも捉えられます。

売却時の基本的なことについて説明すらない場合は、他の業者との相見積もりも取ってみてください。

ゴルフ会員権取引業協同組合に加盟していない

ゴルフ会員権取引業協同組合に加盟しているかどうかは、安全に取引ができる目安になります。

ゴルフ会員権取引業協同組合に加盟しているかどうかは、こちらをクリック、「加盟業者一覧」から検索をしてください。

過去にトラブルを起こしている業者や評判の悪い業者は加盟できません。

予算を下げ契約を急かす

「これ以上高く買ってくれる人はいないと思う」など、なるべく安くゴルフ会員権の取引を急かしてくる会員権業者には注意が必要です。悪質な業者は、相場より安く手に入れ相場より高く売りたいわけです。

ゴルフ会員権の相場も、ゴルフ会員権取引業協同組合のサイトで確認することができます。TOP>相場表検索。

口頭の約束に注意

ゴルフ会員権仲介業者さんと電話でやり取りをする場合がどうしても多くなります。その際に「売ります」と口頭での約束も法律的には効果を発揮してしまうので、注意をしておきましょう。

重要だなと感じることは「まずは、文章にしてください」「書面で確認したい」などで対応する様にしましょう。

セールスをやめてくれない

「営業はお断りしています」「興味がない」とはっきりと断っているにもかかわらず業者が引き続き勧誘することは法律で禁止されています。※再勧誘の禁止

それでも勧誘をやめない場合は、法律を知らないほど教育が行き届いていない業者か、わかっていて行っている悪い業者と判断して良いと思います。

どうしても経験豊富な仲介業者が安心ですね。混乱を招かないために信頼できうる業者を1社に絞り取引をしましょう。

7.売却時の税金について

ゴルフ会員権を売却した利益は譲渡所得となり、確定申告が必要になります。

※譲渡所得とは=資産を譲渡したときに生ずる所得

土地や株を売った時と同じで一定の税金を納める必要があります。

ゴルフ会員権の譲渡所得の計算の仕方は、保有機関によって変わり5年以上保有していると払わなければならない税金が少なくなります。

譲渡所得の計算式

5年以内の場合(短期譲渡)
売却益ー特別控除額50万円

5年以上の場合(長期譲渡
(売却益ー特別控除額50万円)÷2

売却益の計算式

譲渡価格−(取得費+譲渡費用)

取得費の算出方法

取得費は入会時の方法で変わってきます。※年会費は取得費に含まない

■募集での入会
・入会金+預託金=取得費

■名変での入会
・会員権代金+名変料+手数料=取得費

例:5年以内のAさんの場合
100万円のゴルフ会員権を購入します。
購入した際に仲介手数料が5万円かかりました、
名義変更をするにあたってゴルフ場に100万円を払いました
合計205万円


購入してから1年後にゴルフ会員権を300万円で売却します。
売却時の仲介手数料が5万円
手元に入ったお金が295万円

300万円(譲渡価格)ー205万円(取得費)ー5万円(譲渡費用)=90万円(売却益)
5年以内だったので、90万円(売却益)ー50万円(特別控除額)=40万円(譲渡所得)

例:5年以上のAさんの場合
40万円(譲渡所得)÷2=20万円(譲渡所得)

納税額

会員権を売却した際の譲渡所得は総合課税と呼ばれ他の給与所得などと合算して税率が決まります。

  1. 譲渡所得が1,000万円以下の場合:20%
  2. 譲渡所得が1,000万円を超える場合:30%

納税額は、ゴルフ会員権を売却したときは総合課税であり他の給与所得などと合算して税率が決まるので変動するということを覚えておきましょう。

まとめ

ゴルフ会員権の売買は一生のうち1度するぐらいなので、わからない人がほとんどです。ゴルフ会員権を売りたいと考えたら、売るタイミングを会員権業者に相談しながら損をしないように進めていきましょう。

コメント