ピッチエンドランの基本の打ち方｜番手の選び方と打ち方の3つのポイント

ピッチエンドランとは、グリーンでアプローチの打ち方の1つで、落ちた後の転がりを計算して打たなければならない難しいショットです。基本はどの番手で打てばどれくらい転がるのかを知っておかなければいけません。

そもそもどの番手で、どのぐらい転がるのかを知らない人が多いのではないでしょうか。グリーン周りで使えるショットなので、スコアを変える力があり知っておくととてもメリットがあります。今回は、ピッチエンドランの特徴と打ち方のコツを解説していきます。

1.ピッチエンドランとは

ピッチエンドランは、ボールが転がっている時間とボールが空中にある時間が同じくらいの打球のことをいいます。ピッチエンドランを使う時は、グリーンまで少し距離がある状態で、少しボールを浮かせなければならない時に打つボールです。ピッチショットとランニングアプローチの間の打球だと思うとわかりやすいです。

ピッチエンドランを理解するためにピッチショットとランニングアプローチの特徴をまずは知っておきましょう。

2.ピッチエンドランと似たショット2つの違い

はじめにピッチエンドランによく似ているショットを知っておきましょう。ピッチエンドランを打つためには必要不可欠になると思います。ピッチエンドランに似ているショットは2つあります。

• ピッチショット
• ランニングアプローチ

とても似ているようなショットですが違いがあり使い方も違います。

ピッチショットの特徴

超えなければならない障害物がある時に高い打球を打たなければならない時に打つ打球はピッチショットといいます。

ピッチショットを打つときは、バンカーや超えなければならない箇所があるときなど自分を打つ場所とピンの間に超えなければならない障害物がある際に、高い打球を打たなければならない時に使う打ち方です。

ランニングアプローチの特徴

ランニングアプローチは、低い打ち出しからできるだけボールを転がして打つことです。ピンよりもかなり手前にボールを落として転がす打球のことを指します。

ランニングアプローチには、明確な定義がありません。ランニングアプローチは、ボールが空中にある時間よりも転がっている時間の方が長い打球を指します。

ピッチエンドランがどんなアプローチか明確に理解できたところで次にどの番手が打つのが適しているのかについて知っていきましょう。

3.ピッチエンドランに適した番手の選び方

ピッチエンドランはランとキャリーが同じぐらいのショットです。自分にとって、どの番手を選ぶのが適しているのかを知るために、次項の番手のキャリーとらんの比率をまとめた表を覚えておくのがおすすめです。

クラブを選ぶ時、キャリーとランの比率を計算して状況に応じて打つことがおすすめです。番手を下げるごとにランの距離は短くなると覚えておくと記憶しやすいです。

クラブ	キャリー	ラン
8番アイアン	1	4
9番アイアン	1	3
PW	1	2
AW	1	1

ランを求める場合は8番や9番で打つとランを選択し、高さを求める場合やランよりもキャリーが必要という場合にはAWやPWを選択するのがおすすめです。

8番アイアンで打つとキャリーに対してランが4倍飛び、番手を下げるごとにランの距離は短くなります。ランが必要な場合は8番アイアンを選択し打つことをおすすめしますし、キャリーとランが5:5でもいい状況であればAWをおすすめです。

クラブを選ぶ際は、キャリーとランの比率を計算して状況に応じて打つことがおすすめします。

ショートアイアンである9番や8番、サンドウェッジやピッチングウェッジといったアプローチ系のクラブといった選択を間違えると飛び過ぎてしまったり、手前で止まってしまったりするのはスコアが伸びません。どのクラブがどれくらいキャリーが伸びるのかを把握しすることが重要です。

4.ピッチエンドランの3つのポイント

ピッチエンドランにはいくつかのポイントがあり、通常のフェアウェイで打つよりもピッチエンドランを打つ際の構えの方が打ちやすいです。全てを取り入れて打ってもいいですし、ポイントに絞って打ってもいいので一度試していただきたいポイントを紹介していきます。

ポイント①クラブを短く持つ

クラブを短く持つことで安定した打球を飛ばせるようになり、力のコントロールをしやすくなります。グリップは人により調整して持つことがおすすめですが、1番最初にグリップの真ん中を持っていただき打っていただきたいです。グリップを真ん中に握ってうまくいかないなどがありましたら、半握りほどずらして調整するなどしてください。短く握ることでパターのように打つことができるため、コントロールがしやすく飛距離のコントロールもしやすくなります。一度握りを変えてみて調整してみることをおすすめです。

ポイント②ボールの位置は右足寄りに置く

ボールを真ん中でおくよりも右側でおくことをおすすめします。正面や左側に置いてしまうとボールが飛びやすく特に真ん中よりも左側に置くとドライバーのボール位置になってしまいボールが飛び過ぎてしまい取り返しのつかないことになってしまう恐れも考えられるのです。ボールを置く際は中心よりも右側に置くことでボールが飛びにくくなりコントロールしやすくなります。

ポイント③左足に体重を置く

左足に体重を置くことで体重移動をせずに打つことができ打球が安定します。体重移動するとタイミングがずれてしまう可能性があり、タイミングをずらさないように安定したショットを打ちたいのであれば、体重を撃つ瞬間と同じ状態にしておくと打ちやすいです。体重を左足に置いて打って練習してみるとランニングアプローチの安定が見えてきやすくなります。

5.ピッチエンドランのおすすめの練習方法

ピッチエンドランにはいくつかの箇所を意識して練習する必要があります。ここではピッチエンドランのポイントについて解説し、グリーン周りを上手くなる練習をしましょう。

肩を振り子のように使う

グリーン周りのアプローチでは特に肩の使い方が重要です。体全体でボールを打つことが重要ですが、特に型を振り子のように打つことで、肩とグリップを結ぶ肩の三角形のラインを崩さずに打つことができます。練習場でタオルを両脇に水平に挟み練習すると型を振り子で動かす練習です。練習場でスイングする前に自宅でスイング練習をしてみて肩を使って振り子で振る練習をしてみてください。

体全体の筋肉を使うイメージで打つ

ピッチエンドランは、腕や手首のみを動かして打とうとすると手でこねてしまうことや思った方向にボールが飛ばないことがありうまく打つことができません。ピッチエンドランといったグリーン周りのショットでも体全体を使って打つことでボールをうまくコントロールできピッチエンドランを打ちやすいです。ピッチエンドランを打つときは、力の入れ加減のみを調整してボールを打つことでうまくコントロールすることができ思ったピッチエンドランを打つことができます。

ほうきではくようなイメージでスイングする

ピッチエンドランで需要なのが、クラブをほうきのようなイメージでスイングすることによりスイングでピッチエンドランをうまく飛ばしやすいです。ピッチエンドランは、ロブショットやピッチショットのようにボールを高く上げるわけではないため、すくい打ちをしてしまうとボールが飛び過ぎてしまうことやボールが高く上がりすぎてしまうケースなど様々なケースがあります。

ピッチエンドランでは、ほうきのようにボールを打つことでトップしてしまうことやダフってしまうことはボールをすくい上げてしまうことにより起こってしまうためほうきではくイメージが必要です。

まとめ

ピッチエンドランは、アプローチの１種ですが、計算するのが難しく習得するまでに大変です。グリーン周りで打数が増えてしまうとスコアが悪くなりやすく、ドライバーと比べて1打1打が重要で修正しにくいです。ピッチエンドランを実践していただき、グリーン周りの攻略に役立てていただきたいと思います。