秋はゴルフ場のグリーンが一番速い時期と言われています。管理の難しい猛暑を過ぎ、日に日の気温が下がっていくこの季節は芝が元気なので刈り込んでもコンディションを保てるのでベントグリーンは一番スピードが出せる時期なので、ゴルフを長くやっていると、難しいけど「速いグリーンのほうがゴルフは面白い」ってことが分かってきます。そこでこの記事では、おすすめの高速グリーンを持つゴルフ場をご紹介ていきます。
多くのゴルフ場のグリーンで使用されるベント芝は暑さに弱く、寒さに強い性質を持っています。高速グリーンの良さを知ってぜひ試してみてください。
目次
1.高速グリーンとは
高速グリーンとは、ゴルフボールがグリーンの上を滑らかに転がる状態がキープできる芝の状態のことです。プロが行うトーナメントではこの高速グリーンが採用されます。
高速グリーンの定義は、スティンプメーター10フィート以上のグリーンをいいます。「速いグリーン」とも言われていますが意味は同じです。
2.高速グリーンかどうかを見分ける方法
自分がプレーする芝が高速グリーンかどうかを見分ける方法をお伝えします。
ラウンドする朝、ゴルフ場のマスター室近くに掲示してある、「本日のグリーンコンディション」に芝の状態が掲示されていますのでそれを確認すればわかります。
このグリーンコンディションの掲示板を初心者や初級者で毎回見てる、という人はまずいないと思います。「なにそれ?初めて知ったよ」なんて人もいるかもしれませんので詳しく解説していきます。
ゴルフ場のマスター室近くに掲示してある、「本日のグリーンコンディション」には、たいてい次のような表記があります。(数値はあくまでも例)
- コンパクション15
- 刈り高3.1mm
- スティンプメーター9.5フィート
それぞれの意味を解説していきます。
コンパクション=グリーンの硬さ
コンパクションとはグリーンの硬さです。
14(単位はkg/㎡)を超えるとボールマークはほぼつきません。通常営業のコンパクションは11ぐらいが多いと思います。
刈り高=芝の長さ
刈り高=芝の長さです。これはそれほど重視する必要はありませんが、玄人目線の方のために記載することにしました。刈高は速いグリーンで秋口だともう少し刈り込めることもありますか通常では3ミリぐらいが限界かと思います。ただ極論すると一般ゴルファーにとっては刈高はあまり関係なく、スティンプメーターの数値が一番重要と思います。
スティンプメーター=速さ
スティンプメーターとは、専用の器具を使用して平らな場所で実際にゴルフボールを転がしてどれぐらいの距離が転がるのか(これが速さの目安)出るのかを示した数値です。
スティンプメーター9.5フィートは、高速グリーンの数値と考えていいでしょう。
ちなみにの話
ちなみに、「ガラスのグリーン」と言われるマスターズで14フィート程度、日本の男子トーナメントで12~13フィート、女子トーナメントで11~12フィート程度と言われています。それに比べ私たちがプレーする通常営業のゴルフ場では、遅い時で8フィート、速い時でも9.5~10フィートぐらいです。一部のゴルフ場を除いて私たちがトーナメントクラスの高速グリーンに出くわすことはなかなかありません。
3.高速グリーンはこんなプレーヤーにおすすめ
高速グリーンでは次項のようなプレーヤーには特におすすめです。
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- 上級者
- ベテランゴルファー
- 普段経験できないグリーンでプレーしてみたい人
- パターがショートしがちな人・打てない人
- パターが得意な人・好きな人(ラウンドでのパット数が平均36パット以下の人)
とりわけ特におすすめしたいのは、④のショートしがちな人、打てない人です。
上級者やベテランゴルファーはこのあたりをよくわかっているので速いグリーンのほうがおもしろい、楽しい、という人が多くそんな中でもぜひ高速グリーンで腕試しをしてほしい人方々です。
なぜなら、私自身ここ3年ほどイップスに悩まされているのですが、カップをオーバーできない、打てない人が高速グリーンのコースに行くと思いのほかパターの調子が良くなり、ゴルフの楽しさを再発見できる可能性があるからです。
4.高速グリーンをあまりおすすめしないプレーヤー
逆に初心者、初級者はもちろん平均パット数が多い人には高速グリーンはおすすめしません。
具体的に言うと、1ラウンド 40パット以上打つプレーヤーです。
なぜなら、まだそういうレベルの方が高速グリーンに行くとグリーン上を行ったり来たりでさらにパット数が増えていまい、ゴルフが嫌いになる可能性があること、そしてさらにスロープレーを助長することにもなるからです。
パターが上達した、あるいはある程度スコアがまとまるようになってから経験してください。
5.高速グリーンがあるおすすめのゴルフ場5選
私自身約30年間で350か所を超えるゴルフ場に行きました。昔過ぎてグリーンの速さまでは覚えていないコースももちろんありますが私が行ったことがあるゴルフ場の中からおすすめする高速グリーンが評判のゴルフ場を厳選して紹介します。価格面で高いコースとリーズナブルなコースに分けてみました。
ABCゴルフ倶楽部
ABCゴルフ倶楽部は高級コース・トーナメントコース派におすすめのコースです。
画像出典;ABCゴルフ倶楽部
皆さんもよくご存じの兵庫県にあるマイナビABCチャンピオンシップの開催コースです。
男子トーナメントの中においても高速で仕上がり抜群と定評あるグリーンですが、通常営業でも10フィート以上、時にはそれ以上の速さを経験できます。芝の密集度が高く本当にきれいに転がるのでゴルフの楽しさが再発見できます。2段、3段グリーンもあり、戦略性のあるコース形態と相まって難しさと楽しさ両方満喫できる最高のグリーンです。
北海道クラシックゴルフクラブ
北海道クラシックゴルフクラブは、高級コース・トーナメントコース派におすすめのコースです。
画像出典;https://www.hcgc.jp/
新千歳空港からも近い安平町にあるジャック・ニクラウス設計で北海道でも一番人気と言われるコースです。私の周りのゴルフ仲間には全国で一番好きなゴルフ場、という人もいるぐらいで、日本プロゴルフ選手権も開催された美しくも戦略性の高いチャンピオンコースです。コースメンテナンスにも評価が高く、いつも高速グリーンを楽しめます。(冬季クローズ)
富里ゴルフ倶楽部
画像出典;http://www.tomisatogolf.net/
千葉県にあるオーガスタ並みの高速グリーンを自らPRしているコースですが、時期によって違いはあるもののいつも速いグリーンを楽しめます。秋シーズンには14フィートというまさにオーガスタ並みのスピードを実現しています。上二つのコースよりも価格もリーズナブルで都心からも1時間以内というアクセスも魅力です。値段はさらに高くなりますが姉妹コースのカレドニアンゴルフクラブは冨里以上にコースメンテナンスに定評があり高速グリーンで有名なコースです。
※ちなみに残念ながら冨里ゴルフ倶楽部は成田空港の拡張工事のため数年以内に閉鎖となります。
続いてはカジュアルコース・リーズナブルコース派におすすめの高速グリーンのあるゴルフ場を紹介します。
セントラルゴルフクラブ麻生コース(旧麻生カントリークラブ)
セントラルゴルフクラブ麻生コース(旧麻生カントリークラブ)公式サイトはこちら
https://booking.gora.golf.rakuten.co.jp/guide/disp/c_id/80005/
茨城県の霞ケ浦畔にあるコースで数年前にアコーディア傘下になり多少グリーンの仕上がりが悪くなったかな?という感じはしますが、以前からリーズナブルな価格で高速グリーンを楽しませてくれるコースです。コース全体はややトリッキーではありますが安く高速グリーンを楽しみたい人にはおすすめのコースです。
マグレガーカントリークラブ
こちらも千葉県にあるカジュアルコースですが、コース全体のレイアウトはアップダウンが激しく、好き嫌いの分かれるコースだと思います。しかし、ここはこの価格で?と思うほど、グリーンが高速で仕上がりが良くおすすめできます。傾斜のあるグリーンでカップ上に止めるとかなり神経を使うパットとなります。コロナ禍では一人でのラウンド(平日のみ)もできるようなので
前日急に思い立ってゴルフに行く、なんてことも可能なコースです。
まとめ
グリーンの状態はその日の天候や気温などに左右されるため、プレーする日によって運の要素も実際はあるのですが、ぜひ高速グリーンを体験してゴルフをもっともっと楽しんでください。
またグリーンの良い状態をキープするには私たちゴルファーのマナーも重要です。後続のプレーヤーにも配慮しながらボールマークやスパイク跡などは常に進んで修正するクセをつけたいものです。
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