ゴルフのサブスク活用術|ゴルフ場のサブスクとゴルフ会員権どっちがお得?違いを比較

ゴルフのサブスク

ゴルフ会員権の基礎知識

ゴルフのサブスクリプション(サブスク)サービスとは、一定の金額を支払ってゴルフに関する特定のサービスや特典を定期的に受けることができるサービスのことです。

「サブスクのゴルフ場とゴルフ会員権どっちがお得?」

「サブスクのゴルフ場はゴルフ会員権どう違うの?」

と考える方が多いと思いますので、今回は、ゴルフのサブスクの中でもゴルフ場利用のサブスクとゴルフ会員権の契約についてどっちがお得なのか比較しました。

ゴルフ会員権とサブスクどちらかの入会したいけど迷っている方や、現在どちらかの会員になっているかもしかして損をしていないか?と思っている方にとってわかりやすく解説をしています。

1.ゴルフ場のサブスクとは

ゴルフサブスク3社

ゴルフ場のサブスクとは、年額か月額を支払えば提携ゴルフ場の利用がし放題といったサービスです。

賢く使えば非常に便利でお得な使い方ができる半面、使い方によってはデメリットもあります。

サブスクは料金が定額制なので、使えば使うほどお得になりますが、しかし使わなくても料金が発生するので、ゴルフをする頻度が少ない人は割高となります。

現在、ゴルフ場のサブスクを提供しているサービスは3つあり、それぞれ金額やサービスが違うので表にまとめています。

価格 ゴルフ場数 サービス内容
TeeRex 年会費69800円(関東)
月額8980円(関東)
※入会費別
全国30ヶ所 グループ予約
一人予約可
コンペ開催
祝休日追加料金
予約は次回分のみ

MASH UP GOLF 月額6600円(6ヶ月継続) 関西13ヶ所 2ラウンド分予約OK
一人予約可
TRINITY GOLF 年会費55000円
※入会費別
関東中心15ヶ所 3名以上で予約
インスタ投稿必須
一人予約×

現在あるゴルフ場サブスクの中ではTeeRex(ティーレックス)が提携ゴルフ場も多く会員数も一番多く広まっているなと感じます。

結論から申しますと、平日ゴルフがメインで提携ゴルフ場へのアクセスがよくそのゴルフ場が好きな方であればかなりお得だと思います。さらに月に2回以上提携ゴルフ場でプレーすれば元が取れます。

ゴルフ場サブスクの場合、週末の人気の時間は枠がなかったりするので平日にプレーができる人の方がお得感があり内容をよく確かめてから契約する必要があります。

3つのサービスを総合的にみてゴルフ場のサブスクのメリット・デメリットをまとめます。

サブスクのメリット

  • 使えば使うほどお得
  • ゴルフ場へ行くハードルが下がる

ゴルフ場サブスクの最大のメリットは、平日のプレー代とカート利用料が無料になることです。

休日は費用が発生するが、平日ならば無料でプレーでき、利用税と食事代の出費で済んでしまう。平日ゴルフがメインな方にとってはかなりの節約。

利用すれば利用するほど確実にお得になるので、提携ゴルフ場へのアクセスが良い方が圧倒的にメリットが大きいです。

ゴルフ仲間も同じサブスクに入会しておりかつ提携ゴルフ場の近く住んでいるとなるとかなりの額を節約することに成功できると思います。

サブスクのデメリット

ゴルフサブスク

  • 使わなくても料金が発生する
  • 好きな時に予約が取れないこともある
  • 同伴者は恩恵を受けない
  • 手元に残らない

ゴルフ場サブスクの最大のデメリットは、利用しなければまる損なのに提携していないゴルフ場へ誘われ結局出費が増えた場合です。

月にゴルフへ行ける回数はある程度予想できると思います。その中で、サブスクに入会していないゴルフ仲間と提携外のゴルフ場でプレーをすることが必ずあると思います。そういった時にサブスクの内容が存分に生かされるのかどうかを検討する必要があります。

ゴルフ場のサブスクのメリットデメリットについては以上です。

次に昔からあるゴルフ会員権について同じように解説をしていきます。

2.ゴルフ会員権とは

ゴルフ会員権見本
画像出典:ゴルフ会員権

ゴルフ会員権とは、特定のゴルフ場で会員だけが特別なサービスを受けることができる権利のことです。日本のゴルフ場は2400ヶ所ありその89%が会員制をとっています。(参考:ゴルフの大衆化と会員制のすみ分け)

日本のゴルフ場は会員制をとっているゴルフ場と、そうでない誰でも利用できるパブリックゴルフ場の2つに分けられます。

会員権を購入したゴルフ場は自分にとってのホームコースとなります。

ゴルフ会員権のメリット

  • プレー費用が安くなる
  • 優先予約
  • クラブ競技への参加
  • ハンディキャップの取得
  • 売却できる
  • 相続できる
  • 資産になる

ゴルフ会員権の最大のメリットは資産に該当するので物件や株券のように最終的には売却や相続ができ点です。

ゴルフ場の運営は会員権購入時に支払うお金をもとに経営をしているので会員が最優先。ゴルフ場にとって会員権のメンバーは最優先顧客として扱っているところが多いです。

名門ゴルフ場となると、入会規定が厳しく設けられているので、お金を払えば誰でも会員になれるというわけではない付加価値もゴルフ会員権(メンバー)にはあります。

ゴルフ会員権のデメリット

ゴルフ会員権デメリット

  • 金額が高い
  • 通わないと得がない
  • 会員権の価値が下がる可能性がある
  • 業界ならではのわかりにくさ

ゴルフ会員権の最大のデメリットは金額が高いことです。

名門ゴルフ場ともなると3000万円以上するゴルフ会員権があります。もちろん10万円から購入できる会員権もありますので、「自分にとって得になるゴルフ場の会員権はどれだ?」と損をしないよう購入前に予備知識が必要になってきます。

ゴルフ会員権は30年以上前のバブル期に資産としても取引が盛んだったので「おじさん・お父さんのイメージ」「昔のサービス」といったイメージがある人も少なくありません。それゆえ業界ならではのわかりにくさが新しいユーザーの参入をしにくくしていると感じます。

会員もサブスクと同様にそのゴルフ場を使えば使うほどお得になるという仕組みになっていますので、よく比較対象にされがちですよね。そこで、次項では、ゴルフ場のサブスクとゴルフ会員権を比較し違いについて明確に解説していきます。

3.サブスクとゴルフ会員権の違い

ゴルフ場のサブスクとゴルフ会員権は、どちらもプレー費がお得になりますが、どういった点に違いがあるのか比較してみました。

ニーズが違う

  • ゴルフ場のサブスク|20代〜30代の若者の気軽にゴルフ場でプレーしたい方
  • ゴルフ会員権|40代〜ゴルフ環境を濃厚にしたい方

ゴルフ場のサブスクとゴルフ会員権のターゲット層がまったく違います。

サブスクはゴルフ場を若い世代に利用してほしいという目的から始動していて、安く気軽にゴルフ場に来てほしい!という狙いがあります。

ゴルフ場のサブスクはゴルフを始めたばかりの方やゴルフ場へ気軽に安くプレーを楽しみたいという方がターゲットです。

ゴルフ会員権メリット

ゴルフ会員権は、入会制限がありお金を払えば誰でもなれるというものでもありません。入会制限はゴルフ場によって違いますし時代と共に変化もしていますが次項のようなものがあります。

  • 年齢25歳以上30歳以上
  • 性別(女性は入会不可)女性の制限がある理由は歴史と施設の作り
  • 国籍
  • 紹介者(推薦状が必要な場合も)
  • 他のクラブ在籍
  • 地元会員(例神奈川・北海道・沖縄)
  • タトゥー・刺青・反社
  • スコア120から100ぐらい周りの方
  • 不快にさせないエチケット

名門となれば入会面接もあったりと既存のメンバーさんとの兼ね合いをみられたりします。

ゴルフ会員権は、ゴルフプレーや環境、人脈も含め濃厚なものにしたいという方がターゲットです。

ゴルフ場入会方法

サブスクのような条件を求めている気楽にゴルフ場を利用したい方にとって、ゴルフ会員権の購入条件はハードルが高いですし、ゴルフ会員権の購入まで検討している方にとってサブスクは理想としているプレー環境がライトすぎる印象になってしまうと思います。こう言った理由でサブスクとゴルフ会員権はニーズがまったく違います。

ゴルフ場の用途が違う

人気の会員権のゴルフ場とサブスクが提携しているゴルフ場では用途が違います。

国内の2400ヶ所にあるゴルフ場の89%はゴルフ会員制をとっており、入会金額によってそのゴルフ場がどのぐらいのレベルなのかがわかります。

ゴルフ会員権金額:ゴルフ場の目安と基準
100万円〜300万円 そこそこ良いゴルフ場
300万円〜600万円 中堅・高級ゴルフ場

700万円〜1000万円以上 各都道府県や日本を代表するゴルフ場

サブスクで提携しているゴルフ場は、パブリックゴルフ場と言って、会員制をとっていないゴルフ場が提携している傾にあります。(提携ゴルフ場の数が年々増えているので今後変わっていくかもしれないですね。)

なので高級感があり、ホスピタリティの高いゴルフ場に行きたい方は会員権の購入の方がおすすめです。

ゴルフ場との関係性が違う

ゴルフ場運営とサブスクユーザー・ゴルフ会員権メンバーとの関係性はまったく同じではありません。全然違います。

これは、支払う金額の差がそうさせていると言わざるおえないですが、ゴルフ場にとってサブスクでの利用者はお客様、ゴルフ会員権の場合は顧客ぐらいの差があると思います。

Golf supplement

ゴルフ場にとってのサブスクユーザーは、母数が少なければ低利益率となってしまいます。サブスク運営会社に利益を折半されますし、追加の利益は、ゴルフ場で利用される食事代や物販ぐらいです。

なかなか予約が入りにくい平日にサブスクユーザーが来てくれれば、0だった利益がプラスになるのはゴルフ場としては嬉しいですよね。

ゴルフ場にとって会員権のメンバーは、預託金・名義変更料・入会預託金といった数十万〜数千万単位をゴルフ場に直接支払います。このお金はゴルフ場経営に利用されるので優先的に予約枠を設けていたり、食事代をプレー費に含めたりと手厚い特典をゴルフ場側は用意しています。

売却や相続

サブスクアカウントとゴルフ会員権の権利の最終的なあり方におおきな違いがあります。

ゴルフ会員権は資産に該当するので、最終的に売却・相続ができますが、サブスクアカウントは解約しかありません。

バブル期のゴルフブームも相まってゴルフ会員権は現代でも資産に該当します。使わなくなったゴルフ会員権は最後売却をすることができます。

権利の期限が違う

サブスクとゴルフ会員権の期限にはおおきな違いがあります。

ゴルフ会員権は、永久的なメンバーシップです。会員権を購入することで売却や退会をしなければその権利を使い続けることができます。

サブスクは、年間・月間などの期間内のメンバーシップになります。期間が終了すれば特典も終了します。

ゴルフ会員権は永久的な権利と考えると金額が高いのも納得できる気がしますね。

支払い方法が違う

サブスクとゴルフ会員権の支払い方法には違いがあります。

ゴルフ会員権にかかわる支払いは基本銀行口座を使った支払いに限ります。

サブスクはクレジットカードを登録したクレジットカード支払いが主流です。

ゴルフサブスク

ゴルフ会員権は、ゴルフ場によってはローンでの支払いが可能なところもありますが、基本は銀行引き落としでの契約しかありません。これは株券や証券がクレジットカードで支払えないのと同じ理由です。

業界歴の長さが違う

サブスクとゴルフ会員権の運営年数は大きな違いがあります。運営年数が多いということは利用者も多いと考えて良いと思います。

ゴルフ場のゴルフ会員制度の歴史は約60年ほどあり、長い歴史があります。バブル期のゴルフブームの頃30代40代で会員権を購入する方が80代という年齢になってきたのでゴルフ会員権を売却したりと手放す時期が来ています。

ゴルフ会員権を購入する割合はゴルフユーザーの約1割と言われています。

ゴルフ場のサブスクは、2021年に発足したばかりの業界で、出来立てほやほやです。

サブスクとゴルフ会員権の違いについてまとめました。違いは分かったけれど、具体的な金額差はどれぐらいなのか?気になりますよね、次項で差額についてまとめています。

4.サブスクとゴルフ会員権の相場比較

ゴルフ場サブスク・ゴルフ会員権ともに契約する会社とゴルフ場によってサービス内容や契約形態がかなり異なりますのであくまでおおまかな情報として捉えてください。

入会時に支払うお金の相場

ゴルフ場のサブスク・ゴルフ場の入会時に支払うお金の相場を比較してみましょう。

ゴルフ場サブスク※相場 ゴルフ会員権※相場
入会時支払うお金 年会費6万〜7万
入会費1万〜
ーーーーーー
合計約8万円
入会金50万〜500万
年会費3万〜10万
名義変更料10万〜200万
手数料5.5万〜
預託金(新規入会の場合)数十万〜数千万

期間 年間または月間の権利 永久権利

ゴルフ場のサブスクは高くとも入会時8万円で期限は1年間

ゴルフ会員権は、入会方法(新規or名変)とゴルフ場によって支払う金額に差があるため数十万から数千万と金額に開きがあります、期限は永久権利になります。「○○カントリー相場」で検索すると具体的な金額を見ることができますので活用してみてください。

相場検索

プレー費比較

ゴルフ場サブスクとゴルフ会員権(メンバー)の1回のプレーにかかる金額を比較してみます。

サブスクが提携しているゴルフ場と人気のあるゴルフ会員権のゴルフ場は、用途が違いますのでわかりやすくするために非会員(ビジター)の価格も反映しています。

ゴルフ場A:パブリックゴルフ場(茨城県)
ゴルフ場B:そこそこ良いゴルフ場の会員権(茨城県)

ゴルフ場Aサブスク ゴルフ場Bゴルフ会員権
会員プレー費 平日無料
祝休日6000円
食事代1400円
利用税450円
練習代:500円
平日3780円
祝土日6,580円(食事代込み
練習場0円
利用税:750円
非会員プレー費 平日6000円
土日12000円
食事代1400円
利用税450円
練習代500円

平日14000円
祝土日24,408円
食事代2000円
練習代500円
利用税:750円

予約 予約が取れないことも有
連日・複数予約は4500円
人気の曜日も優先予約ができる

サブスクゴルフ場、Aのゴルフ場の支払い合計は平日2350円・祝土日8350円でした。同じ提携ゴルフ場の非会員の支払い合計は、平日8350円・祝土日14350円なので、差額は平日/土日祝どちらも6000円となります。

ゴルフ会員権、Bのゴルフ場の支払い合計は平日4530円・祝土日7330円でした。同じゴルフ場の非会員の支払い合計は、平日17250円・祝土日27658円なので、差額は平日12720円・祝土日19308円となります。

ゴルフ場の用途が違うもののサブスクとゴルフ会員権のプレー費用はどちらもお得ですが、予約が集中する祝土日の場合は会員権の方がお得度が高かったですね。これは予想外でした。

さらに予約の優先枠もあるので、予約が取れないといったストレスがないのもおおきなメリットですね。

同伴者への待遇比較

サブスクとゴルフ会員権の同伴者への待遇にも違いがありますので比較してみました。ゴルフ会員権の待遇はゴルフ場によって大きく異なるので、その点を踏まえてみてください。

ゴルフ場サブスク ゴルフ会員権
同伴者 準会員登録必須
プレー費9000円
特に割引がない場合も有
ビジターより安いゲストフィーでプレーできる
優待 特になし 会員限定のゴルフ場へ同伴できる

サブスクの場合、同伴者への割引はティーレックス以外は特にありません。ゴルフ会員権の同伴者はビジターよりは安いゲストフィーが設定されているのが一般的です。

5.サブスクとゴルフ会員権の選び方

ニーズがまったく違うゴルフ場サブスクとゴルフ会員権ですが、損をしないためにも「自分はゴルフプレーで何をしたいか?」を明確にしていきましょう。

ゴルフ場サブスクがおすすめな方

ゴルフ場サブスクの方は次項の項目に当てはまる方におすすめです。

  • 平日ゴルフを盛んに行ける方
  • ゴルフプレー費を節約したい
  • 提携ゴルフ場へのアクセスが良い
  • 提携しているゴルフ場が好き
  • ゴルフ仲間にサブスク会員がいる
  • ゴルフ場のプレーに慣れたい
  • ルールが多いゴルフ場が苦手

ゴルフ会員権がおすすめの方

ゴルフ場会員権の購入は次項の項目に当てはまる方におすすめです。

  • ゴルフを人生において続けていきたい
  • ゴルフにある程度出資してもいい
  • ゴルフ歴も長くなりより良い環境を望んでいる
  • ゴルフ仲間が欲しい
  • 好きなゴルフ場がある
  • ゴルフ場へ月に2回以上行く
  • 転移や転勤がない
  • 名門ゴルフコースの会員になりたい
  • 競技にたくさん参加したい

ゴルフのサブスクとゴルフ会員権を比較している記事はほとんどないのでぜひ参考になれば嬉しいです。

まとめ

ゴルフ場サブスクとゴルフ会員権について、違いやどっちがお得なのか?金額・特典について比較をしてきました。

そもそもニーズが違うので、自分が求めているのはどちらなのかをしっかり見極めることが必要です。

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