ラフとは?ラフに沈んだ状態からでもフワッと寄せる方法

Rough golf

ゴルフスイング

ラフにボールが入ってしまった場合はゴルフの基本原則どおり、そのまま打たなければなりません。まずは、ラフに入れないようにコースマネジメントをすることが大切ですが、アマチュアゴルファーはそう上手くはいきませんよね。

今回はラフに入ってしまった場合の打ち方を解説します。

プレーヤーにとってやっかいなエリアですが、ラフが戦略的に配置されることで、ゴルフを面白くする役割を果たしてくれています。

1.ラフとは

Golf rough

ラフとは、フェアウェイ、グリーン、バンカー、池などのペナルティエリア以外の部分のことを言います。

ラフは伸びた芝が生えているのが一般的ですが、芝以外の様々な植物が混在していることもあります。きれいに刈り揃えられたフェアウェイとは違って、ショットの難易度が上がり、時には脱出困難になるエリアです。

2.ラフ攻略の4つのポイント

Golf rough

フェアウェイと違って、ラフには様々なシチュエーションがあります。そんな多彩なラフからナイスショットするためには、どのようなことを考えてショットをするべきなのでしょうか。ラフを攻略するために、おさえて欲しい4つのポイントをご紹介します。

①ボールが芝にどの程度埋まっているか

一口にラフといっても様々な状態があります。ラフに入ったら、まずはボールの状態をしっかり見極めます。まずは大きく、ボールの埋まり具合が、以下の3つの状態のどれに当たるかを判断する癖を付けましょう。

  1. ラフの上にボールの1/3以上が浮いている
  2. ボールの半分~1/3以上がラフに埋まっている
  3. ボールの半分超が深く埋まっている

ボールの埋まり具合を判断したら、それぞれの状態に応じて打ち方を選択する必要があります。

深いラフは注意が必要

ボールが深いラフに沈んでいるほど難易度は上がります。ボールの埋まり具合以外にも、芝目が順目なのか逆目なのかによっても芝の抵抗は変わってきます。逆目の強いラフでは極端に飛距離がでないことがあるので要注意です。ボールの後ろの芝の量、密度によっても飛び方は変わります。

芝の状態を良く観察しよう

細かく芝の状態を観察することがラフからのショットを成功させる秘訣です。

②グリップは強めに握る

Golf strength

ラフから打つ際にはラフの抵抗に負けないようにするため、いつもより強めにグリップを握ることが必要です。

ラフでは、芝の抵抗に負けてクラブフェースが開いて右に飛んだり、芝にクラブネックが絡まってフェースが返って左に飛んでしまうことがあります。

芝の抵抗によりヘッドスピードが減速して、思ったような距離が出ないこともあります。特に深いラフになるほど強くグリップしましょう。また、いつもより少し短くグリップすることも上手く打つコツです。しっかり握って、しっかりインパクトです。ただし体全体に力を入れてしまってはスムーズなスイングができませんので注意して下さい。

③ラフを見て番手を選択する

ラフ具合によって番手を上手に選択していくのもひとつの手です。

ボールが浮いている状態のラフ

ボールが浮いている状態であれば芝の抵抗も少ないので、フェアウェイからと同じ番手で打つことが出来ます。

ボールが1/3以上沈んでいるラフ

ボールが1/3以上沈んでいる状態では、芝の抵抗で飛距離が落ちますので、1~2番手上げてグリップを強めにして打ちましょう。

しっかりした抵抗のあるラフ

抵抗の強いラフの場合は6番アイアン以上の番手では、芝に負けてしまうことがありますので、打つ前には必ず素振りをして芝の抵抗を確かめてから打てる番手を見極めることが大切です。

ボールがかなり深く沈んでいるラフ

ボールが深く沈んでいる場合には、脱出することすら困難になりますので、ピッチングウェッジなど短いアイアンで脱出させることを最優先にしてください。上からダウンブローにヘッドを入れることが脱出のコツです。

④フライヤーに注意

ラフからのショットのインパクトでボールとフェースの間に芝が挟まると、スピン量が減り飛距離が通常より伸びることがあります。

これがフライヤーと呼ばれる現象です。フライヤーした場合は飛距離だけでなく、落ちてからのランも出やすくなるのでグリーンオーバーしやすく、ナイスショットしたつもりが思わぬドラブルを引き起こすことがあります。

挟まる芝の量が多いほど、フライヤーはしやすく、雨の日など芝が濡れていることもスピン量が減り、フライヤーの大きな原因になります。また、ヘッドスピードの速いゴルファーほどフライヤーしやすいので注意が必要です。

ラフからのショットでは芝の抵抗で飛距離が落ちるのが普通ですが、フライヤーした場合は逆に飛距離が伸びてしまうのでやっかいです。ただし、それなりのヘッドスピードと条件がそろわないとフライヤーはしないので、アベレージゴルファーはそれほど心配することはありません。

ヘッドスピードが速いハードヒッターは、芝の状況を見極めてフライヤーする可能性がある場合は番手を落とすなどの対策をしましょう。

まとめ

ゴルフを難しくするラフですが、その対策を考えることは、ゴルフの大きな楽しみのひとつです。ラフに入ってしまったら、まずはボールの埋まり具合など、ラフの状態をよく観察しましょう。また、その付近で素振りをして実際の芝の抵抗感などを確かめることも忘れないでください。難しいショットを攻略できた時の気持ちよさは、まさにゴルフの醍醐味ですよね。

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