コロナ前のようにゴルフしにハワイに行こうと思ったら、物価が高騰しすぎて断念しました。周りの人はタイに行き先を切り替えている方が多いようですが、皆さんどうですか?
物価上昇の影響がどのぐらいゴルフにも影響があるのか調査をしてみました。
コロナも落ち着いてきたし人生初の海外ゴルフ!してみたい!そう思っていた方も多いのでは無いかと思います。なのにここぞと昨年から食品や電気・ガス料金、ガソリン代などの値上げラッシュが続いていてちょっと出費が心配ですよね。
それではゴルファーにとっても物価高の影響があるのか、ちょっと気になったので調べてみました。しかし、ゴルフ場がわざわざHPなどで「〇〇を値上げします」とアナウンスすることはまずありません。それゆえ、私の感覚の部分ではありますが、自分が良く行くコースの現状や日々ゴルフギアの新情報をキャッチしたり、いつもできるだけ安いゴルフ場を探している身としてゴルファーへの物価高の影響をまとめてみました。あながち間違ってないと思います。
目次
1.ゴルフギアは1割〜2割高!消耗品のボールが痛い
ゴルフ道具、ギア関係について価格動向をまとめてみます。(表示価格はすべて税込み)あくまでこれまで購入をしてきた肌間ではあります。
クラブ|約1割〜2割の値上げ
国産クラブ(ダンロップ、ミズノ、ヤマハ、プロギアなど)については素材の高騰などの影響もあるのでしょう。2,3年前に比べてだいたい1割ほど上昇している印象です。
【例えば】ダンロップの主力モデルスリクソンのZX5ドライバーが昨年末モデルチェンジしました。
・2年前の旧モデルZX5ドライバー定価72600円
・新モデルZX5MkⅡ79200円
約1割値上げされています。
それでもまだ国産モデルは相対的に安く、海外ブランド(テーラーメイド、キャロウエイ、ピン、タイトリストなど)については物価高に加えて昨年からの円安の影響も大きいのかさらに価格高騰が強い印象です。
アメリカブランドであってもほとんどのクラブがアメリカで組み立ててないので円安がすべて影響するとは思えないのですが、たとえば、昨年リリースされたテーラーメイドのステルスドライバー(標準シャフト)が86900円に対し、今年発売のステルス2(標準シャフト)は93500円となって、約8%値上げされました。先々代モデルの21年発売SIM2ドライバーが83700円だったことを考えると、2年間で約12%、1万円も上がっています。
さらに日本のアマチュアにも大人気のピンのドライバーでは、20年発売の425MAXドライバー(標準シャフト)が77000円だったのに、22年秋発売の新モデルG430MAXドライバー(標準シャフト)は93500円と2割以上も値上げされています。
ウェア|約1割値上げ
ウェアについてはブランドによって価格帯の幅が大きいので一概に言えませんが、だいたい1割程度上がっている印象です。
ある人気有名ブランドのポロシャツなど今まで1500円レンジ(それでも高いけど)だったものが今年のモデルは2300円レンジになっていて驚きました。もう手が出ません。
キャデイバッグやトートバッグなども同様に全般的に1割から2割程度上がっている印象ですが、安いモデルから高いモデルまでいろいろあってマチマチなのでブランドにこだわらなければセールなどをうまく利用すればなんとかなる感じはします。
ボール|1ダース2200円→2640円
消耗品のボールについては今のところあまり変わっていない印象です。一部高級ツアーボールの最新モデルが1割程度値上げしているケースもありますが、廉価版ボールの価格はそれほど変わっていません。ただアマチュア人気のホンマの「D1ボール」についてはネット販売ではそれほど上がっていない印象なのですが街中の量販店で今年から大幅値上がりしているようです。
(ちなみに某ゴルフ場内ショップでは昨年まで1ダース2200円だったものが2640円と大幅値上げされています)
その他、グローブやティーなど小物類もまだそれほど値上げした感はありません。
特にボールやティー、グローブなど買い替え頻度の高いものについての値上げは我々一般ゴルファーにはもろに効いてくるので、なんとかこれ以上上がらないように祈りたいです。
ギアやウェアは1年前のモデルやセール・アウトレットを上手に活用してうまく乗りきろう!
2.ゴルフ場の料金の動向
物価高の影響がどの程度出ているのかについて、あくまでも私の日々の感覚と見聞きした事実を明記しています。
プレー費|最低ラインが5000円→7000円
もちろんコースやシーズンによってプレー費は変わってきますが、プレー費については前項のもろもろの経費が少しづつ上乗せされているようで、2年前に比べて約2000円~3000円程度上がっている感じがします。
もちろん地域や季節、スタート時間帯にもよりますが、比較的安価なコースが多い千葉南部や茨城・栃木方面のゴルフ場の例で言うと、土日でセルフプレー15000円ぐらいだったところが17000円から18000円ぐらいになっている印象です。
また平日5000円ぐらいでプレーできた格安コースが少なくなり、7000円ぐらいが最低ラインの感じです。もちろん今までもこれ以上のプレー費がかかっていたコースも同じぐらいの比率で値段が上がっている感覚です。
レストラン|酒類が大幅値上げ
レストランについてはコロナ禍で多くのゴルフ場でアクリル板や消毒など追加経費がかかったこともあるのでしょう。食材節約、コストダウンの意味合いもあり以前よりメニュー数を絞っているコースも多く単純比較は難しいですが、私の印象ではランチメニューの料金自体はまだそれほど変わっていない印象ではあります。
ただし一部高額メニューを追加したり、価格が同じでも量が減ったりしていますし、食材コストダウンの影響からか味が落ちたり、人手不足のためサービスが低下しているコースが出てきている感じです。
また私が個人的に辛いと感じているのは酒類の大幅値上げで、ビールやウイスキーなどが昨年あたりから100円~150円ぐらい、2割程度大きく値上がりしています。
具体的に挙げると生ビール(中)が1杯750円ぐらいだったものが900円、ハイボールが700円ぐらいだったものが800円、という感じです。
居酒屋に比べてかなり贅沢なものになってしまっていますね。
ロッカー代その他
プレー費とは別にロッカー代を別途取っているコースではロッカーフィーの値上げをしたところも出てきているようです。私の知っているコースでは以前330円だったものを440円と110円(税込)値上げしています。また、2サム、3サムの割増料金を今まで無料だったものを取るようになったり、メンバーよりビジターの割増料金を高くしているコースも見受けられます。
あくまでも私個人の印象ですが、こうやって見てくると女子プロツアーの盛り上がりやコロナ後のゴルフブームの影響もあって、ゴルフ場側がかなり強気な料金設定をしてきている気がします。
特に首都圏のコースでは多少値上げしても客数は減らないだろう、との思惑があるものと思います。確かに光熱費を中心にコストが上がっているのは分かりますが一ゴルファーとしては大変厳しく、ラウンド回数を減らしたり、お昼の大好きなお酒を我慢するとか防衛策を考えないといけない状況です。
ガソリン代
どうしてもゴルフはクルマが必要です。ガソリン代の高止まりはゴルファーを直撃します。特に首都圏では高速を使って100キロ、150キロ先のコースへ行く人も多いのでかなりの出費増です。
ゴルフバック配送料約20%値上げ(ヤマト運輸)
また電車で行く人にとっても、ゴルフバッグの宅配便が今年の4月に約20%ほど(ヤマト運輸)値上げされましたのでこれはけっこうきついです。
などなどいろいろ考えてみるとゴルフ場の運営やゴルファーにかかる経費はかなり上がっていることが想像できます。
私の良く行くコースでは「電気代が昨年の2倍ほどになっている」という話も聞きますし、「食材が上がってより安く手に入れるため仕入れ先を変えた」とかいう話も耳に入っています。
3.今後の予想
あくまでも私の独断予想ですが今後の物価高のゴルフへの影響を推測します。
①プレー費については首都圏と地方で両極端化
プレー費については首都圏と地方で両極端化するのではないかと考えます。
集客が伸びている首都圏、広くは関東地区のゴルフ場は光熱費や食料品のインフレが続く限りこれからも値上がりは避けられないと思います。従業員の賃金上昇も合わさればさらに上がることも予想されます。
逆にゴルフ人口が減っていく中で集客に苦労する地方のゴルフ場は一部の人気コースを除けば値上げもままならず現状維持が続くのではないでしょうか。さらに今後も地方を中心にゴルフ場の閉鎖は続いていくと思います。
また、全国的に、早朝プレーや薄暮、そしてハーフプレーなどプレースタイルの多様化で価格の流動化が今以上に起こると予想します。
②ゴルフギアはこれ以上は値上げできないのでは?
クラブやアパレル関連、小物類については今後の素材の価格動向やインフレの進み方にも左右されますが、日本において考えるとこれ以上の値上げは正直難しいのではないかと思います。
なぜなら先ほど挙げたようにドライバーの定価が10万円に近づいているものが出てきていてこれ以上の値上げがあれば今後新規購入、買い替えできる人が減る気がするからです。
日本のゴルフコア層であるシニアはもちろん、最近ゴルフを始めた若者、一般サラリーマン層にとってこれ以上の値上げはゴルフからの離脱につながる危惧を持ちます。
これ以上の値上げによってゴルフ場やメーカーの利益が増えたとしても、大事なコア層やせっかくコロナ禍でゴルフを始めてくれた人たちがゴルフからまた離れてしまうことはゴルフ業界にとっては損失でしかありません。
4.【朗報】ゴルフプレー人口増上中
悪いことばかりではありません。コロナ禍をきっかけにゴルフ人口が増えています。
ここ10年ほど毎年ゴルフ人口が減っていく中で体力を消耗していたゴルフ業界が、コロナを契機としたゴルフブーム!プレー人口は増えています。
それもあってか「値上げするなら今しかない」と一斉に値上げを実施、模索している印象があります。コースの維持メンテナンス費用や人件費などを上乗せすることはある意味仕方ないこととは思いますが、レストランのメニュー減や便乗値上げとも言いたくなる酒類の大幅値上げなど納得いかない部分もあります。
まとめ
今後は大きなウェートを占めているコア層の60代、70代のゴルファーが減っていく現実はどうやっても変えることができません。その分をもともと人口が少ない若年層がカバーすることは到底不可能です。そんな中でこのままここ2,3年でゴルフを始めた層がしっかり根付いて欲しいものです。新しいことものを取り入れたゴルフをぜひ国内で展開していって欲しいですね!
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