「バンプなんて考えなくても出来る」は捨てろ。ゴルフスイングのバンプの動きを徹底解説

Hideki Matsuyama Sony Open Hawaii

ゴルフスイング

ゴルフでのバンプとは、トップからダウンスイングに入るときに飛球線方向へ腰を平行移動させることをバンプと言います。

ゴルフスイングにおいて初歩的かつ重要な技術と言われているわりにバンプという言葉はなかなか聞き慣れないですよね。

バンプって考えなくてもできるという考えは捨ててください。

言葉を知らないだけで多くの方がスイング時に飛球線方向へ腰を平行移動させる動きはしているとは思いますが、それが正しいバンプなのか正しくないバンプなのかが重視する点だと筆者は考えます。

ここでいう正しくバンプしているというのは、スイングの流れを最大限に活かしボールに伝達できる動きが正しいバンプだと定義しています。

決して流れを止めないことが大切です。今回はゴルフのバンプについて解説していきたいと思います。

1.バンプとは

バンプとはトップからダウンスイングに入るときに飛球線方向へ腰を平行移動させることということです。右打ちの場合は、ダウンに入るときに左側へ体重移動する、ということです。

こちらの動画では、クラブを持たずにスイングの動きをしている動画なので、腰の動きが非常にわかりやすい動画です。

 

動画出典:Porzak Golf  これがバンプかとイメージが湧きやすいと思います。

バンプ(Bump)とは、ぶつける・揺するという意味があるので、腰を左にぶつける、という理解でいいと思います。初心者でもこれだけ聞くと、たしかに難しくないなと思えませんか?左の壁を意識してと言われることもあると思いますが、同じ意味合いです。

2.ゴルフのバンプできない2つの理由

野球でもテニスでもそうですが、打つ時は大なり小なり打つ方向へ腰をずらしているはずです。なのでゴルフのバンプは腰の平行移動のことなのでたいして難しいことではありません。

野球のピッチャーの動きを想像してみてください。構えてから左足を踏み出すと同時に腰も投げる方向へ動かさないと強いボールは投げられませんよね。

ですから誰でも普通に自然にできる(できている)動きが「バンプ」でもあるんです。でもゴルフになると多くのアマチュアがこの「バンプ」が出来ていない理由はどこにあるのでしょうか?

①そもそも左足へ体重移動が出来ていないから

トップから左へ体重移動するためにはその前段階、テイクバックからトップにかけて右足、左股関節に体重を乗せていくのが大事なのですが、一つ目の理由はそもそもこれが出来ていないからです。

しっかり右側へ体重移動できていないと左へバンプするのは難しくなります。初心者初級者を中心に「肩だけ回したつもり」「腰だけ回したつもり」のトップの形になってしまっているアマチュアが多いので、バンプできないのです。

②回転運動へ変えられない

2つ目の理由は「バンプ」もどきは出来ていても、それを回転運動に変えていけてないからです。

左側へ「バンプ」した後、インパクトから腰を左へ回転していくことが必要なのですが、そのまま左側へ移動するだけで回転できていない人も多いです。

要するに「左の壁」が出来ていない状態で打ってしまっているのです。「スエー」と呼ばれるのもこの状態です。体重移動や「バンプ」を意識しすぎるあまりこの状態になってしまう、こともあると思います。

ゴルフクラブでスイングをします。

腰だけを切り取るのではなくあくまで身体は連動しているということが重要です。バックスイングからの流れを止めずに打ちバンプをする重要性を理解していることが大事です。

動画出典:三觜喜一MITSUHASHI TV 

失敗例をかなり具体的に指摘している動画なので、正しいバンプがどんな動きなのかが非常にわかりやすい動画です。

バンプって考えなくてもできるという考えは捨ててください。

3.バンプのメリット・デメリット

次にバンプするメリット、デメリットをまとめました。バンプは決してメリットばかりではないことも同時に理解が必要です。

正しいバンプができる4つのメリット

  1. ヘッドスピードが速くない人でも飛距離アップが期待できる
  2. シンプルで誰でも取り入れやすい
  3. 運動神経はあまり関係なくできる
  4. インサイドアウトで打ちやすい

しかし逆に以下のデメリットもあることも覚えてください。

バンプができないデメリット

  1. 回転に変えて行けないと、単なる横移動、スエーになる
  2. 比較的鋭角に入りやすい
  3. 身体が詰まりやすくなる
  4. 比較的リストターンがきつくなるので手首を痛めることがある
  5. 腰の負担が大きいので腰を痛める可能性も高い

実際、毎日たくさんのボールを打っているプロゴルファーは腰や手首を痛めている人が多いと聞きます。

4.バンプはすべてのショットに必要ではない理由

それでは「バンプ」はすべてのショットに必要でしょうか?

いいえ、そんなことはありません。

「バンプ」したほうがいいのはドライバーからミドルアイアンぐらいまでと言えます。

しっかりインパクトして飛距離も欲しい、そういうショットは「バンプ」は必要です。が、方向性重視のショートアイアンやアプローチではあまり「バンプ」は意識せず、回転だけを意識したほうが上手くいくと思います。

まとめ

このように「バンプ」というのはゴルフスイングにおいてある意味初歩的かつ重要な技術です。

加えてその他のテクニックに比べてそれほど難しいわけではありません。

それなのに多くのアマチュアが正しいバンプが出来ていないのもまた事実です。正しい「バンプ」を覚えてスコアアップを目指しましょう。

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