【結論】初心者が最低限覚えるべきルールは5つにまとめました。
ゴルフのルールブックは分厚くて複雑ですが、コースデビューで最低限必要なのはたった5つです。
- スコアの数え方(打数+ペナルティ)
- OB(アウトオブバウンズ)の処理
- バンカーからの脱出方法
- グリーン上のマナー
- プレーファスト(迅速なプレー)
この5つさえ押さえておけば、接待ゴルフでも仲間とのラウンドでも恥をかくことはありません。30代の僕も初ラウンドで「ルールが分からず後続組に迷惑をかけた…」という苦い経験から、徹底的に基本を学び直しました。
1.ゴルフの基本ルール|まずはこれだけ覚えよう
スコアの正しい数え方
ゴルフのスコアは「実際に打った打数」に「ペナルティ打数」を足したものです。
基本の数え方
- ティーショット:1打目
- セカンドショット:2打目
- サードショット:3打目
- カップイン:最終打数
例えばパー4のホールで、ティーショット→セカンド→サード→グリーンオン→2パットでカップインなら「5打」です。これを「ボギー」と呼びます。
ペナルティが加わる場合
- OB(アウトオブバウンズ):打ち直し+1打罰(詳しくは後述)
- 池ポチャ(ウォーターハザード):+1打罰
- アンプレヤブル宣言:+1打罰
初心者の頃、僕は「打ち直しした時点で何打目か」が分からなくなり、同伴者に迷惑をかけました。スマホのゴルフアプリを使って打数管理するのがおすすめです。
おすすめスコア管理アプリ
- GDOスコア:ゴルフダイジェスト・オンライン公式
- 楽天GORA:予約からスコア管理まで一元化
パー・ボギー・バーディって何?
ゴルフには各ホールに「基準打数(パー)」が設定されています。
用語 | 意味 | 例(パー4の場合) |
---|---|---|
イーグル | パーより2打少ない | 2打 |
バーディ | パーより1打少ない | 3打 |
パー | 基準打数通り | 4打 |
ボギー | パーより1打多い | 5打 |
ダブルボギー | パーより2打多い | 6打 |
初心者は**「ボギーペース(パー+1打)」を目標**にしましょう。18ホール全てボギーなら「90」というスコアになり、これは初心者としては上出来です。
ちなみに僕の初ラウンドは「132」でした…今思えば笑い話ですが、当時は本気で落ち込みました。
2.OB(アウトオブバウンズ)のルールと対処法
OBは初心者が最も遭遇する「あるある」ペナルティです。白杭や白線の外にボールが出ると「OB」となります。
OBの正しい処理方法
2019年ルール改正前(従来のルール)
- 打った場所に戻る
- 1打罰を加える
- 打ち直す
例:ティーショットがOB → 打ち直しは「3打目」扱い
2019年ルール改正後(ローカルルール適用時)
- OBになった地点から2クラブレングス以内にドロップ
- 2打罰を加える
- プレー続行
多くのゴルフ場ではプレーファスト(進行速度)を重視して「前進4打」というローカルルールを採用しています。
「前進4打」とは?
ティーショットがOBの場合、特設ティー(前方にある救済エリア)から「4打目」として打てるルールです。これなら打ち直しで戻る必要がなく、スムーズに進行できます。
実際の失敗談 初めての接待ゴルフで、僕はOBを3回連続で出しました。ルールが分からず「どうすればいいですか…」と上司に聞く羽目に。事前に確認しておけば良かったと後悔しました。
プレー前に確認すべきこと
- そのゴルフ場が「前進4打」ルールを採用しているか
- 特設ティーの位置
- キャディさんへの質問はためらわない
3.バンカーのルールと脱出テクニック
バンカー(砂場)は初心者の鬼門です。ルールを知らないと余計なペナルティを受けることも。
バンカー内でやってはいけないこと
❌ 絶対NG
- 打つ前にクラブを砂につける(2打罰)
- 素振りで砂に触れる(2打罰)
- 手で砂をならす(打つ前は禁止)
✅ やっていいこと
- 足場を固めるために砂を踏む
- 打った後に砂をならす(マナー)
- バンカーレーキで整える
バンカー脱出の基本
クラブ選択
- サンドウェッジ(SW):56度または58度
- 初心者向けおすすめ:クリーブランド RTX ZIPCOREをAmazonで見る
打ち方のコツ
- ボールの5cm手前を狙う
- フェースを開く(ロフトを大きく)
- フォロースルーを大きく
僕は初めてバンカーに入った時、「ボールを直接打とう」として5回連続で出せませんでした。「砂ごと爆発させる」イメージが大切だと学びました。
4.グリーン上のルールとマナー
ボールマークは必ず直す
グリーンに落ちたボールの衝撃でできる「へこみ(ボールマーク)」は、自分のものは必ず直すのがマナーです。
直し方
- グリーンフォークを使う
- へこみの周囲から中心に寄せる
- パターで軽く押さえて平らにする
おすすめグリーンフォーク
他人のライン(パットの軌道)を踏まない
グリーン上では他のプレーヤーのボールとカップを結ぶ線(ライン)を踏んではいけません。芝が傷み、パットの軌道が変わってしまうからです。
グリーン上での動き方
- 自分の番まで待つ位置を確認
- 他人のラインを避けて移動
- カップイン後は速やかにグリーンを出る
接待ゴルフで上司のラインを踏んでしまい、気まずい空気になった経験があります…基本的なマナーは身につけておくべきでした。
パットの順番(オナー制度)
基本ルール
- カップから遠い人から順に打つ
- グリーン外から打つ人が最優先
ただし最近は「レディゴルフ(準備できた人から打つ)」も推奨されています。スロープレーを防ぐためです。
5.ペナルティエリア(池・川)のルール
以前は「ウォーターハザード」と呼ばれていましたが、2019年のルール改正で「ペナルティエリア」に名称変更されました。
ペナルティエリアの処理方法
選択肢は3つ
-
そのまま打つ(無罰)
- 池の浅瀬などで打てる場合
- クラブを地面につけてもOK(2019年改正)
-
元の位置から打ち直し(1打罰)
- 最後に打った場所に戻る
-
後方線上にドロップ(1打罰)
- ボールがペナルティエリアに入った地点とカップを結ぶ線上
- 後方であればどこまで下がってもOK
実際の判断基準
池ポチャした時の選択
- 浅くて打てそう → そのまま打つ
- 深くて無理 → 後方線上ドロップ
- 時間がない → 前進(ローカルルール確認)
僕は初心者の頃、「池に入ったら必ず1打罰」と思い込んでいましたが、打てる状況なら無罰でプレー続行できると知って驚きました。
参考:R&A公式ルール(英語)
6.アンプレヤブル(打てない状況)の宣言
木の根元や崖下など、「これは打てない…」という状況で使えるのがアンプレヤブル宣言です。
アンプレヤブルの選択肢(1打罰)
- 元の位置から打ち直し
- ボールから2クラブレングス以内にドロップ
- ただしカップに近づかない範囲
- 後方線上にドロップ
- ボールとカップを結ぶ線上、後方にドロップ
いつ使うべきか?
使うべき状況
- 木の根っこで打てない
- 深いラフで見つからない
- 崖下に落ちた
使わない方がいい状況
- 少し打ちづらい程度
- 練習になる状況
初心者の頃、僕は「アンプレヤブルを使うのは恥ずかしい」と思っていました。でも実際は**「無理に打って時間をかける方が迷惑」**だと学びました。
7.暫定球(プロビジョナルボール)のルール
「OBかどうか微妙…」という状況で使えるのが暫定球です。
暫定球を打つタイミング
手順
- 「暫定球を打ちます」と宣言
- 同伴者に聞こえるように伝える
- 元のボールを探しに行く
結果による処理
- 元のボールが見つかった → 暫定球は破棄、無罰
- 元のボールがOB → 暫定球でプレー続行
なぜ暫定球が必要?
暫定球を打たずにOBだった場合、打った場所まで戻って打ち直す必要があります。これが時間のロスに繋がるため、「OBかも」と思ったら暫定球を打つのがスマートです。
実際のエピソード 仲間とのラウンドで、僕が暫定球を打たずにOB。ティーグラウンドまで戻る羽目になり、後続組を待たせてしまいました。それ以来、必ず暫定球を打つようにしています。
8.プレーファスト|ゴルフで最も大切なマナー
ゴルフは「ハーフ(9ホール)を2時間15分」が目安とされています。
スロープレーにならないコツ
❌ やりがちなNG行動
- クラブを1本だけ持ってボールへ向かう
- 打つ直前に素振りを何度もする
- 自分の番になってから考え始める
✅ スマートな行動
- 複数本クラブを持つ(距離が微妙な時)
- 移動中に次の一手を考える
- 準備できた人から打つ
「レディゴルフ」の推奨
従来は「遠い人から打つ」が鉄則でしたが、現在は**準備ができた人から打つ「レディゴルフ」**が推奨されています。
レディゴルフのメリット
- プレー時間の短縮
- リズムの維持
- 後続組への配慮
9.初心者がやりがちなルール違反トップ5
1. ティーグラウンドの前から打つ
ティーマーカーより前から打つと2打罰です。ティーマーカーの間か、後ろ2クラブレングス以内から打ちましょう。
2. 誤球(他人のボールを打つ)
自分のボールではないものを打つと2打罰。必ずボールのマーキングを確認しましょう。
おすすめボールマーカー
3. 砂にクラブを付ける
バンカー内で打つ前にクラブを砂につけると2打罰です。
4. ボールを動かす
アドレス(構え)した後にボールが動いたら1打罰です。ただし風や自然現象で動いた場合は無罰。
5. プレーの援助・助言
他のプレーヤーに「何番で打った?」と聞くのは2打罰の対象です。ただし「距離は?」などの公知の情報は問題ありません。
10.ドレスコード|服装のルール
ゴルフ場にはドレスコードがあります。特に名門コースや接待ゴルフでは厳守しましょう。
基本の服装ルール
トップス
- ✅ 襟付きシャツ(ポロシャツ)
- ❌ Tシャツ、タンクトップ
ボトムス
- ✅ チノパン、ゴルフ用パンツ
- ❌ ジーンズ、スウェット
シューズ
- ✅ ゴルフシューズ(ソフトスパイクorスパイクレス)
- ❌ スニーカー、サンダル
おすすめゴルフウェアブランド
- パーリーゲイツ:若者に人気
- マンシングウェア:伝統的で品がある
- ルコックゴルフ:機能性とデザイン性
クラブハウスでの服装
入退場時のNG
- ❌ サンダル、スリッパ
- ❌ 帽子を被ったまま
- ❌ ジャージ
接待ゴルフではジャケット着用が無難です。僕は初めての名門コースで、ジャケットを持参せず恥ずかしい思いをしました。
覚えておきたいゴルフ用語集
スコアに関する用語
- ホールインワン:1打でカップイン
- トリプルボギー:パーより3打多い
- パット数:グリーン上で打った打数
- フェアウェイキープ率:ティーショットがフェアウェイに乗った割合
エリアに関する用語
- ティーイングエリア:ティーショットを打つ場所
- フェアウェイ:芝が短く刈られたエリア
- ラフ:フェアウェイ外の芝が長いエリア
- グリーン:パッティングする芝生エリア
プレーに関する用語
- ホールアウト:そのホールを終えること
- コンシード:短いパットを「OK」として数える(競技では不可)
- ギブアップ:スコアが悪くてホールを諦める(公式ルールにはない)
11.初ラウンドに持っていくべき持ち物リスト
クラブセット
- ドライバー
- フェアウェイウッド(3W、5W)
- ユーティリティ(UT)
- アイアン(5〜9番、PW)
- サンドウェッジ(SW)
- パター
初心者おすすめセット
ボール
- 最低18個(1ホール1個計算)
- 初心者向け:本間ゴルフ D1(Amazonで見る)
ティー
- ロングティー(ドライバー用)
- ショートティー(アイアン用)
グローブ
- 2〜3枚(濡れた時の予備)
ボールマーカー
- グリーン上でボールの位置を示す
グリーンフォーク
- ボールマークを直す道具
あると便利なアイテム
- 距離計測器(GPSナビ):GarminApproach S62(Amazonで見る)
- 日焼け止め:夏場は必須
- タオル:汗拭き用
- 飲み物:スポーツドリンク推奨
- 雨具:急な天候変化に備える
12.よくある質問(FAQ)
Q1. 初心者はキャディさんをつけるべき?
A. 初ラウンドなら絶対につけるべきです。
理由
- ルールを教えてもらえる
- クラブ選択のアドバイスがもらえる
- プレー進行がスムーズ
- 接待ゴルフではマナー
僕は初ラウンドでキャディさんなしでプレーし、大変苦労しました。2回目以降はキャディさん付きにして、上達スピードが格段に上がりました。
Q2. スコアはどれくらいで回れればいい?
A. 初心者は120切りを目標にしましょう。
- 100切り:中級者の目標
- 90切り:上級者の入口
- 80切り:シングルプレーヤー
ちなみに日本人男性の平均スコアは約100と言われています。
Q3. 打ちっぱなしは何回行けば良い?
A. 最低でも5回以上は行きましょう。
練習メニュー
- 7番アイアンでスイングの基本
- ドライバーでティーショット練習
- サンドウェッジでアプローチ
- パター練習(パター練習場で)
Q4. 1ラウンドの費用はどのくらい?
A. 平日で1万円〜1万5千円、休日で1万5千円〜2万5千円が相場です。
内訳
- プレー費:7,000円〜15,000円
- キャディフィー:3,000円〜5,000円(つける場合)
- 昼食代:1,000円〜2,000円
- ロッカー代・入浴料:込みの場合が多い
Q5. 初心者におすすめのゴルフ場は?
A. 以下の条件を満たすゴルフ場がおすすめです。
- フラットで距離が短い
- 初心者歓迎を明記している
- ハーフ2時間30分ペースでOK
- 河川敷コースやパブリックコース
初心者向けゴルフ場例
- 関東:武蔵丘ゴルフコース
- 関西:宝塚高原ゴルフクラブ
- 東海:愛知カンツリー倶楽部
まとめ|ルールを知れば100倍楽しめる
ゴルフのルールは複雑に見えますが、基本の5つを押さえれば十分です。
初心者が覚えるべき5つのルール(再掲)
- スコアの数え方
- OBの処理
- バンカーのルール
- グリーン上のマナー
- プレーファスト
ルールを知らずにコースに出ると、同伴者に迷惑をかけるだけでなく、自分自身も楽しめません。僕自身、初ラウンドでの失敗から学び、今ではゴルフが人生の楽しみの一つになりました。
これからゴルフを始めるあなたへ
- 完璧を目指さなくていい
- 失敗は誰もが通る道
- マナーとルールの基本だけ押さえる
- 何より楽しむことが大切
接待ゴルフでも、仲間や家族とのラウンドでも、この記事を参考にすれば自信を持ってプレーできるはずです。さあ、ゴルフ場であなたをお待ちしています!
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