ゴルフを始めたばかりの方に必要なことは、コ-スデビューの前にまず練習です。場所は「打ちっ放し」と呼ばれるゴルフ専用の練習場に通うことがルーティーンになっていくと思います。
週に4回は打ちっ放しに通う僕の経験が、まだ「打ちっ放しに行ったことがない」という方に参考になれば嬉しいです。
東京や都市圏ではそこそこお金がかかる打ちっ放し練習場。都心では100球打っただけで3000円という打ちっ放しが基本です。
- どこへ行ったらいいのかわからない
- どういう手順なの?
- ルールやマナーは?
- 何を準備して持ってったらいいの?
というそんな初心者さんに、打ちっぱなしの基礎知識を教えます。
ぜひ役立ててください。
1.打ちっぱなし練習場とは
打ちっ放しは、地域によって設備と料金の違いが大きいです。
僕も「思ったより値段が高くて失敗した」という経験が山ほどあります。
打ちっぱなし練習場では何ができるのか、はじめにご説明します。
- 打ちっ放しには屋外型と屋内型がある
- 屋外型には2階3階建ての大きな打ちっ放しもある
- 地方の特徴は200Y、300Yの距離たっぷりの打ちっ放しも多い
- 都市部では距離が短いところがほとんど
- 「水上ゴルフ」と呼ばれる池に打っていく打ちっ放しもある
- 都心部では屋内型(インドア)が主流
屋外型打ちっ放しの魅力は開放感
屋外型打ちっぱなしとは、野外スペースが網で覆われており、天井がないタイプの打ちっ放しのことです。
外をドライブや散歩していて見かけたことがあるのではないでしょうか。
屋外型打ちっ放しのメリット・デメリットを教えます。
屋外型:打ちっ放しのメリット
- 開放感があり気持ちがいい
- 自分の飛距離を把握できる
- 2階や3階のあるところでは実際のコースでの打ち下ろしを想定した練習も可能
屋外型:デメリット
- 一般的に価格が高い場所が多い
- 風が強い日は練習にならない
- 冬場はストーブが設置されているところもあるが寒い
屋内型打ちっ放しの魅力はその安さ
屋内型打ちっ放しとは、ビルの地下やゴルフレッスン教室なんかであることが多く、完全なる室内スペースでの練習になります。
バーチャルゴルフかネットに向かって打ち込む練習です。
狭いスペースでの運営が可能なので屋外型より安価なのが魅力です。
屋内型打ちっ放しのメリット
- じっくりスイング作りに集中できる
- バーチャル画面で練習できる
- 天気に左右されない
- ゲーム感覚もある
- データが数値で出る
屋内型打ちっ放しのデメリット
- 開放感がない
- 飽きが早い
屋外型は外を歩いていて目についたりして「そういえばあそこにあるな」って覚えがありますが、屋内型は目につきにくいところで運営されている場合があ多いのでネット検索で見つけるのがおすすめです。
2.打ちっ放しの持ち物
打ちっ放しでは、必要なものは全てレンタルできるので手ぶらで行けます。が持参できるものは私物を持っていくことをおすすめします。理由は2つです。
- レンタル料が意外にかかる
- レンタル品での練習は結果身にならない
ゴルフはどんな道具でどんなボールが出るかの経験の積み重ねが身となり練習に意味が出てくるので、ほとんどの人は私物を持参しています。
全て揃えてからでなくていいので最低限用意しておくものを紹介します。
必須:ゴルフグローブ
ゴルフグローブのレンタルはほぼありません。結局購入することになります。
置いてあるものだとレパートリーが少なく、妥協で購入せざる追えなくなるので、あらかじめ価格帯や素材など納得しているものを選んでおくのがいいでしょう。
初心者の場合は予算としては1000円前後で十分です。
必須:スニーカー
×革靴
×ヒール
×ブーツ
×スポーツに向いていない靴
ゴルフシューズでなくていいです。動きやすい運動靴(スニカー)を準備しましょう。
普段からお洒落な方だと「革靴できてしまった」ってことがあります。靴をレンタルせずに革靴のまま打ちっ放しをしている人も見かけますが、練習の意味がなくなってしまうのがもったいないです。
動きやすい服装
打ちっ放しはゴルフコースと違い、ドレスコードはないので動きやすい服装であれば問題ないでしょう。
ジーパンや短パンで行っても使用を拒否されることはまずありません。
もしあれば:ゴルフクラブ
フルセットでなくてもスタンド型を持ち込んでいる人は多いです。
初心者の方は次項の3本を試して覚えていくのがおすすめです。
- ドライバー
- パター
- サンドウェッジ(または56度、58度)
もしあれば:着替え
夏場は練習だけでもかなりの汗をかきますので着替えがあれば便利です。
有料ではありますが、打ちっ放し場によっては、ロッカーやシャワー室があるところもあります。
汗かきの方は持っていきましょう。
3.打ちっ放しの利用手順
では、一般的な打ちっ放し場での手順をご紹介します。
初心者さんにとっては練習場へいくこと自体古参の方がたくさんいるので一番緊張しますよね。あらかじめ流れがわかっていれば少しは安心かと思います。
①受付をする
ビジネスホテルのようなフロントがありますので、まず受付で名前を書きます。
住所ほか登録をして専用カード(たいていはプリペイド)を作るところも多いです。
クラブなどをレンタルするときはここで申し込みをします。
②打球プランを決めて、打ちたい打席番号を伝える
打ちっ放し場によって、「時間制打ち放題プラン」と「1球打ちプラン」(1球ごとに課金)を併用しているところがあります。自分のやりたいプランを選びます。
料金は場所場所で幅広いのですが、都内では打ち放題1時間1500円から3000円、1球15円から25円程度が相場です。
地方の方から見ると「高!!」と思われるでしょうが。
③入場料(ナイター照明料)を支払う
入場料がない練習場もありますが、一般的には500円程度の入場料をとられます。
また夜間に行くとナイター照明料を100円から200円程度追加で取られるところもあります。
④打席に入ってボールを用意
ボールはボールベンダーと呼ばれる、ボールの倉庫(みたいなもの)に、先ほど説明したカードを挿入して自分の必要数を取り出す方式や、ICカードを打席にタッチすると自動的にボールが出てくる方式などがあります。
⑤あとは打ちっ放しを楽しむのみ
打席に着いたら時間まで、思う存分ボールを打って楽しんでください。
以上が一般的な打ちっ放し練習場の利用手順です。
4.打ちっ放し場でのマナー
ラウンドほどではないですが、打ちっ放しにもそれなりのルールやマナーがあるので覚えておきましょう。
①露出は控える
打ちっ放しは年齢層の幅が広いです。
ラウンドより人とすれ違う機会も多いです。
あまり露出度が多すぎない、派手過ぎない服装のほうが無難です。運動に不向きなヒール靴は控えておきましょう。
②大声
大声で会話したり、騒いだりしているグループが結構あります。
打ちっ放しは楽しいのでついテンションが上がっちゃうんですよね。
打ちっ放し場では黙々と練習している人・集中している人も多いので、少し大きな声でもトラブルになってしまうことがあります。
③後片付けをしっかり行う
共有物であるボールのカゴやおしぼりなどはきちんと決められた場所に戻す、ごみはごみ箱に捨てる、もしくは持って帰えるのがマナーです。
残念ですが、これが出来ていない人が多いのも現実です。
④小さいマナー
- おしぼりでクラブを拭かない
- 他の打席に出入りしない
- 打席内以外での素振りの禁止
- フェアウェイへの立ち入り禁止
- 泥酔状態での練習
小言に聞こえるかも知れませんが、おしぼりなんかはマナー違反をしている人を見かけます。
恥ずかしいですがこれらを守って楽しく練習しましょう。
5.打ちっ放し上級者の楽しみ方
最後に、ゴルフを始める皆さんがより「打ちっ放し」を楽しめるように、僕が気をつけている点をまとめます。
打席選びは目的に応じて選ぶ
混雑している都市部の打ちっ放しではなかなか難しいことではありますが、打席も最初は真ん中に近いところ、慣れてくるにつれ、右端とは左端とか、打席の場所を変えてみることも、練習に役立ちます。
例えば、スライスが止まらなくて困っているときは、あえて右端から打ってみるといいですよ。
スイング作りを徹底したいとき、スランプの時はインドア
最初のスイングをしっかり作りたいときやスランプに陥ってスイングを再度見つめなおすときなどはボールの行方が気にならない、屋内インドアに行くのがおすすめです。
特にインドアはデータで自分のスイングを分析できる機器が揃っている場所も多いので、新たな発見があるかもしれません。
早朝や夜間、サービス時間を利用する
打ちっ放し場によっては、平日や早朝、夜間に特別料金やサービスを実施しているところも多いです。
そういう時間を利用することで、できるだけ安く利用できます。
パター練習場やアプローチ練習場がある打ちっ放しを探す
多くはないですが、パターグリーンやアプローチ、バンカー練習場を併設している打ちっ放しがあります。
マットの上ばかりでは飽きるし、実際のスコアアップにはなかなか直結しません。
楽しく上達するために、たまにはこういう場所で趣向を変えて練習するのもいいですよ。
まとめ
「打ちっ放し」と言ってもいろんな練習場があり、地域によっても、場所によっても値段や距離、システムもいろいろ違います。
住んでいる近くで、利用できる打ちっ放しの数は限界がありますが、できるだけ多くの練習場に行ってみて、自分に合う打ちっ放し場を見つけるのも一つの楽しみかもしれません。
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