PGAツアーで流行の「シャットフェース」について解説していきたいと思います。
正直、私は断念してしまいました。シャットフェースは一般のアマチュアには一朝一夕には身につかない難しい理論・テクニックだと思います。
でもここを頑張って習得できれば、スライスは撲滅し、飛距離も大きく伸ばせるのがシャットフェースの最大のポイント!メリットデメリットを動画を交えて解説していきます。
目次
1.シャットフェーススイングとは
シャットフェーススイングは、ジョン・ラームやダスティン・ジョンソンといった海外のトップ選手が使っていることで昨今注目されているスイングです。
海外トッププロのシャットフェースを観てみよう
【動画】ジョン・ラーム選手のシャットフェーススイングを観てみましょう。
いや、バックスイングが鬼早すぎてわからんw動画の後半はスーパースローモーションで観ることができます。
【動画】ダスティン・ジョンソンのシャットフェーススイングを観てみよう!
動画出典:Borneo TW Golf V14 ダスティン・ジョンソン から学ぼう シャットフェイス/捻転差/左手首
凄すぎなのでアマチュアができるかどうかはおいといてシャットフェーススイングがどんなものかが理解できたかと思います。
シャットフェースとは
シャットとは、その文字通り「閉じる」という意味です。ゴルフヘッドのフェース部分が閉じるスイングのことです。
ゴルフスイングに置きかえると、クラブフェースがテイクバックで地面を向き(ずっとボールの方向を向き続ける)、トップでは空(上)を向く形になります。
ゴルフクラブ、というのはもともと物理的にフェースが開きやすい構造をしていて、以前は正しいインパクト、飛距離を伸ばす(ヘッドを走らせる)ためには「フェースは開いて閉じる」動きが必要とされてきました。
しかし、昨今の大型ヘッドのドライバーは慣性モーメントも大きく元々の飛距離性能が大きく進化しています。
重心距離が長いものが多いので、従来の打ち方のように一度フェースを開いてしまうとインパクトでスクエアに戻すのがさらに難しいため、「シャットフェース」になりがちです。
なぜ昨今シャットフェースがプロの間で流行っているのか?シャットフェースのメリットを理解すればわかります。
2.シャットフェーススイングの3つのメリット
シャットフェース(スイング時にフェースが閉じてしまう)のメリットは3つあります。
①掴まったボールが打てる
なんと言ってもシャットフェースのメリットは掴まったボールが打てることです。
なぜなら「シャット」にテイクバックすることによって、自然に脇の締まったスイングになるので、インサイドインの理想のスイングプレーンが出来て掴まった球が打てるようになります。これは大きなメリットですよね。
②スライスがなくなる
スライスがなくなるとまで言ってしまうと大げさですが、シャットフェースにすることでインパクトでヘッドの戻りが遅れてフェースが開いて当たる、といったアマチュアによくある、こすり球やスライスが大幅に減ります。
③飛距離が伸びる
掴まったボール打ててスライスがなくなることで飛距離が伸びます。総合的に掴まる強い球となり、飛距離が伸びます。さらにアゲンストにも負けない重くて強いボールが打てるようになります。
シャットフェースのメリットはとても欲しいですよね!ですがデメリットもあるのを理解しておきましょう。
3.シャットフェースは難易度が高すぎるのがデメリット
しかし、シャットフェースもいいことばかりではありません。
技術不足のアマチュア、特に手打ちのクセがある人には、ひっかけやフックボールが出る確率が高くなります。
しっかりと身体を回転してボディターンで打てないと、シャットフェースのメリットが生かせません。
また逆にトップでのフェースの向きとダウンスイングのタイミングを間違うとフェースがスクエアに戻らずスライスやプッシュアウトが出ることもあります。それなりの練習、実力が必要な難易度高めのテクニックになります。
できる人もいるができない人も多いのでその辺は理解して練習に取り組んでみてください。
4.シャットフェーススイング習得の道!5つのポイント
正直簡単ではないシャットフェースですが習得のポイントを解説していきます。正しいシャットフェースの動きはシャローイングにも繋がる部分があるのでイメージしてみてください。
- Point①テイクバックではクラブフェースをボールに向けたまま上げる
- Point②手だけで上げず、下半身主導でしっかり身体を回転しながら上げる
- Point③腰の位置で前傾角度とフェースの向きが平行すかそれより下を向く
これができるとある場所から腕が上げにくくなります。そこからは
- Point④左手を手のひら側(右手は手首側)に曲げていく(いわゆる掌屈というやつです)
- Point⑤ダウンにかけてこの手首の角度を維持して一気にボールに向かってヘッドを振り下ろす
シャットフェーススイングの最大のポイントは、テイクバックで肩の位置まで行ってからトップまでの間でクラフェースの向きが一気に変わることだと思います。
「MITSHUHASHI TV」で有名な三觜喜一プロコーチは、車のステアリング操作に例えて「テイクバックからトップ手前までは左ハンドル、トップからダウンスイングへは右ハンドル」と言い方で分かりやすく解説されています。
【動画】フェースを閉じるタイミングはいつ?
動画出典:三觜喜一MITSUHASHI TV
【動画】ショットが激変!バックスイング後半のマジックムーブ【桜ちゃんスイングレッスン②】
動画出典:三觜喜一MITSUHASHI TV
まとめ
今回はPGAツアーでも流行の「シャットフェース」について取り上げましたがいかがでしたか?ゴルフに関する理論、テクニックにはいろいろなものがあります。
時代とともにスイング理論も変化してきていますし、ギアの進化とITの進化に伴う解析技術が進むことで以前の理論が通用しなくなったりと、いうことも起こってきています。「シャットフェース」とか「テイクバックをシャットに上げる」などのレッスンや理論を聞いたことがある人も多いと思います。習得の参考になれば嬉しいです。
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